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気象予報士試験に高校生で合格した話②

  • 執筆者の写真: 人参 走る
    人参 走る
  • 4月30日
  • 読了時間: 5分

更新日:5月8日

走る人参です。

この記事は実技編について書いていく②の記事です。

①はこちら


私の予報士試験基本情報は以下です。

受験回数:2回

期間  :2020年1月(1回目)~2020年8月(2回目) 第53,54回

当時年齢:17歳(高校2年~3年)

1回目 :学科一般、学科専門合格

2回目 :実技合格


この記事では主に2回目の受験について当時を思い出しながら書いていきます。


目次▼



受験の決意

この時点で、1回目の試験で学科が2つ合格しており、1年間(2回分)免除されることとなっています。このため、実技さえ合格すれば気象予報士になれるということになります。ただ、この2回というのが、高校3年生の夏と冬になります。冬はどう考えても受験、夏も厳しい状態となることは簡単に想像つきます。


まぁ、そんなこと言ってられないので夏に一気に決める覚悟で挑むこととなりました。

因みに、絶賛コロナ禍となっております。

申し込みだけして「やっぱコロナ怖いからやめます」という風にすると免除が半年伸びるので、その技を使う手はありましたが、普通にダサいので夏で決めます。


コロナによって失ったものがいろいろありましたが、気象予報士試験の勉強をするにはわりと丁度良い機会ではありました。それはそうとして受験は控えていましたが。。。


対戦デッキ

対戦デッキはこちらです。学科の時と比べるとすっきりしています。

基礎的な部分は「らくらく突破」でやるとして、正直あとは問題を解きまくるのみなので、教材がたくさん必要と言うわけではありません。

あえて言うなら、消しゴムをいいやつにしました。消しやすいので。


勉強法

学科と同様ですが、テキストを読むのに時間をかけても意味がありません。実技なんて慣れだろうというのは容易に想像がつきますので、ガンガン問題を解きました。「らくらく突破」にも何パターンかの問題がついていますし、過去問も1年で4回分の問題が出ますので、わりと充実しています。

とにかく解きます。

ただ、解いていると、「ここは覚えないとどうにもならんな」というものが出てきます。雲の記号や海上警報などがそれに該当しますが、その辺は直前に詰め込み散らかしました。テスト週間に覚える量に比べたら大したことはないです。


記述問題については、相手が求めているものがだんだんとわかってくるようになります。もはや答えを覚えるみたいなことをしていた記憶があります。問題がどうであれ、答えの語句の傾向、雰囲気を掴むのも大切です。記述の答えの無限朗読とかもしていました。そして問題数をとにかくこなします。


また、当時学生で気象予報士として働いていた甲斐友貴さんに添削をしていただくこともありました。非常に的確な指摘をいただいており、合格に大きく寄与してくださったと感じています。感謝しています。


過ごし方

受験生です。基本的には受験勉強をしていました。

コロナによって学校が休みになった春は一日1時間程度は気象予報士試験に割いていたような気もします。主には直前の1週間を受験勉強を完全に捨てて、受験勉強の勢いで一日中実技の勉強をする、といった感じでした。


部活の引退試合が無くなったり、出場予定だった地学オリンピック本選が中止になったりで、なんか本当にうざったかったんですが、当時の写真を振り返る限り、なぜかほぼ通常開催できた(担任が相当頑張ったらしい)文化祭の劇の練習や、模試試験などに明け暮れていました。

確率だけ少し得意でした。

とにかく直前の一週間はやりこんだ記憶があります。


過去問の点数

8月23日が試験日でした。(翌日は実力テストでしたがそんなこと知ったこっちゃありません)。直前期に解いた時の点数を記録していたので載せておきます。


8月16日 第48回 実技1:72点 実技2:50点 合計122点(126点合格)不

8月18日 第49回 実技1:59点 実技2:43点 合計102点(128点合格)不

8月20日 第50回 実技1:73点 実技2:59点 合計132点(134点合格)不

8月21日 第51回 実技1:57点 実技2:68点 合計125点(132点合格)不

    第47回 実技1:77点 実技2:62点 合計139点(136点合格)合

8月22日 第52回 実技1:74点 実技2:82点 合計156点(136点合格)合

    第53回 実技1:83点(63%合格)合


ギリギリでも伸びます。頑張ると伸びます。その例を示しているつもりです。

当時の臨場感はTwitter(X)で

"from:@Runninzin until:2020-8-23 気象予報士試験"

と検索すると出てきます。


試験日

実技だけなので、朝がゆっくりでも大丈夫ということで近鉄特急で向かいました。

試験会場です。検温から始まる予報士試験でした。

感触としてはまぁ、やり切ったなという感じでした。最初は緊張でペンが震えて上手く文字が書けなかったのを覚えています。


因みに自己採点結果は…

実技1:75点

実技2:72点

合計 :147点


で、合格を願うのみでした。


合格発表

例によってこの合格率です。

高校の中庭に友人らと集まってみることにしました。。。。。

あった

後輩とよろこびの抱擁です。

教室に戻ると(結果がその日であることは周りは知っていたので合格を伝えると)さらに周りから拍手が巻き起こって、幸せでした。。

地元のニュースにもなりました。

ということで気象予報士第10818号が誕生しました。


勉強時間

当時の勉強時間はアプリで記録してあるので書いておきます。

なんか今見てもカスみたいな勉強時間ですが、合格したので間違っては無かったし、要領の良さは最強クラスなんじゃないでしょうか。

1月までは学科のための勉強をしていたので、実技のために勉強した時間の合計はおよそ60時間ということになりそうです。


よって、学科は100時間、実技は60時間の合計160時間程度の勉強で気象予報士試験に合格したことになります。気象が好きという気持ちや、普段からの気象庁HPの徘徊、そして受験生であることによる勉強への体力や集中力の持続のしやすさなど、いろいろと要因はありそうですが、当然時間がある人はもっと勉強した方がいいです。

ただ、直前でも点数がどんどん上がったように、ガンガンやればその分だけ点は上がるんじゃないかなぁとは思います。


本気で気象予報士を目指すという方を私は応援しています。


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