深い気圧の谷通過 発達した低気圧で太平洋側大雨 1時間降水量5月極値7地点
- 人参 走る
- 5月8日
- 読了時間: 2分
更新日:6 日前
気圧の谷による雨は予想されていたが、特に伊豆~関東地方では予想よりも雨量が多くなった。合計雨量よりも短時間での雨量が予想を超え、八王子など7地点で1時間降水量が5月の極値となった。
目次▼
【天気図】

大陸東岸に沿って低気圧が並んでおり、これらが上空のトラフにほぼ一致する。南の低気圧は前線を伴い発達しながら本州の南を東へ通過。
【解析48時間雨量】

前線を伴う低気圧が近くを通過した九州~関東の太平洋側で雨量が多くなり、紀伊半島の南東斜面や伊豆~箱根~多摩地方で75mm以上の黄色の表示。
【レーダー】
長く降り続くことはなく一過性の雨で降るのは数時間程度。関東地方では2日7時頃から降り始めている。2日10時頃には紀伊半島で雨雲がかなり発達し始めて、強降水域は東へ移動。19時頃には関東付近に低気圧性の渦がみられる。
【衛星】
南岸を通過する低気圧から北側に雲が明瞭。
紀伊半島の南から関東付近へ移動する低気圧性回転の渦が見られる。
【5/3 15時までの48時間降水量】

【最大瞬間風速】

北日本では東にあった高気圧に対し、西から低気圧が接近し等圧線が込み合った。東高西低の気圧配置となり、南や東寄りの風が強まった。増毛で28.8m/sの最大瞬間風速を記録。
【5月極値更新】
~1時間雨量~
八王子45.0mm・香取51.0mm・船橋32.5mm・成田30.0mm・大多喜32.5mm・網代39.5mm・新宮51.0mm

主に南関東。
~3時間雨量/6時間雨量/12時間雨量~

群馬県南部でも極値更新がちらほら。
~日降水量/風速など~

【つくば市内の様子】

短時間での降水量は真夏ほどではなかったため大規模な冠水は見られなかった。
【専門天気図】


鋭いトラフが東進。



渦度は+200を超えるようなエリアがやや広がりをもって通過。相当温位は315K程度の空気が低気圧に向かって流れ込んだ。
Comments