気象予報士試験に高校生で合格した話①
- 人参 走る
- 4月29日
- 読了時間: 6分
更新日:5月8日
走る人参です。
私自身も当然、気象予報士試験に合格して登録することで現在気象予報士としていろいろとやらせてもらっています。私の予報士試験基本情報は以下です。
受験回数:2回
期間 :2020年1月(1回目)~2020年8月(2回目) 第53,54回
当時年齢:17歳(高校2年~3年)
1回目 :学科一般、学科専門合格
2回目 :実技合格
この記事では主に1回目の受験について当時を思い出しながら書いていきます。
目次▼
受験の決意
幼少期から気象が大好きだったので、いつかは気象予報士になってやろうというのはなんとなく思ってはいました。ただ、合格率5%の難関試験であるという情報が先行して、別に中学時代に手を出す気にはなりませんでした。
高校2年生の夏頃でしょうか。本屋なんて参考書を買いに行くくらいでしか行かないのですが、ふと気象予報士試験の本が目に入り、ちょっとぺらぺらしていたところ、「ものによっては少し分かる」気がしたという超軽いノリで、「ちょっと受けてみようかな」と思ったのが試験の始まりです。

当時の写真から振り返っていきますが、これに申請するというだけでなんとなく胸が高まりました。このころ(10月頃)の勉強方法はというと、
・通学の電車内で片道30分くらいテキストを読む
程度でしたし、大して頭にも入っていなかったと思います。
対戦デッキ
結論から言えば1回目受験のデッキはこちらです。

最初に購入したのが右側の「らくらく突破」シリーズとなります。
それなりにわかりやすいですが、当時高校生だったためか、微積分(傾き)が入ってくるとやや難しく、細かい所までしっかりと書いてある(14点を目指すイメージ?)ため、少し大変でした。人によってはだいぶ簡単なテキストかもしれません。
そこで、真ん中の「イラスト図解」シリーズに一旦乗り換えています。
このテキストは2020年当時では最も易しいテキストだったかと思います。物理基礎を履修中というレベルでしたので、このくらいがちょうどよかったです。
ちなみに一般気象学は難しかったので読んでません(大学3年,4年になってから読むとめっちゃ良書だと思いました)。
勉強法
正直あまりテキストを読むのに時間をとっていません。
インプットばかりしても定着しません。教科書読むだけで定期テストに挑むのかって話ですね。
ということで、読むときは読みますがガンガン過去問を解きました。
過去問の中でも良問が集まっているのが『精選問題集』です。この問題集は項目ごとに問題が集まっているのでこれを解きまくって1つ項目について満点が取れるようになればその項目については概ね定着したことになります。
そしてこれは結構大切だと思うんですが、間違った問題は問題集の解説でもいいですが、参考書に戻って該当部分をしっかりと読んでその都度理解するのがいいと思います。解き方なら問題集の解説・知識なら参考書の解説、でしょうか。

当時の写真でレーダー方程式とかが出てきましたが、煩雑な式は基本的には不必要なので、こんなもの覚えてる容量があるなら他に割いたほうがいいです。
過ごし方
高校生なので学校の勉強と部活があります。
陸上部長距離、それどころかブロック長をしていたのでガンガンに走っています。

高校も朝早いですし、部活をやったらへとへとですし、直前まではそこまで勉強という勉強はしていなかったように思います。当然できるならやった方がいいでしょう。旅行も普通に行っていたので、こいつはいつ勉強したんだ、と思いますよね。
試験の一週間前に、流石にこれだと落ちるなと思い、陸上部の顧問に
「1週間だけ休みをください。家で走ります。」
と伝えました。顧問からは
「じゃあ受かってこい」
とだけ言われました。さすが自治の楽園です。実際受かったので良かった…
この一週間はとにかく勉強しまくりました。
1科目だけ履修することでお安く塾の自習室を利用していたのですが、その自習室にこもって気象予報士試験の勉強をしていました。

実技はなんとなく買いました。
上にも書きましたが、とにかくアウトプットが大切かと思います。短期間勝負ならなおさら。一旦全部読む、とかもやってません。解いてから該当箇所を読んでいました。

直前期でこんなもんだったようです。まだちょっと危ない気もしますね。
過去問の点数
1月26日が試験日でした。過去問を解いた時の点数を載せておきます。たぶん比較的良い点数を記録しているので参考にはあまりなりません。もちろん実際は一般と専門でそれぞれ10回分以上を2周くらいしています。
1月15日 H28第2回一般 9/15点(合格点10点)
1月17日 第49回一般 10/15点(合格点11点)
1月20日 第47回専門 12/15点(合格点11点)
試験日

愛知県からの受験は大阪が最寄りの受験会場となります。
めんどくさいですが、始発の新幹線でどうにか間に合います。

大阪産業大学でした。遠かったです。
ここから先は写真が無いので結果だけ示しますと…
学科一般:10点(10点合格)
学科専門:12点(10点合格)
でした。
なんとか両方合格しました。
言い忘れていましたが、この時は実技は捨てています。自己採点したら50%くらいでしたw
勉強時間
当時の勉強時間はアプリで記録してあるので書いておきます。

くそ少ないと思います。でも合格します。かなり集中(時間的にも精神的にも)していたのが良かったと思います。あ、思い出したんですが、学校の自習の時間は予報士試験の勉強をしていましたが、授業時間なので記録に加えていません。わりと自習が多かった気がします。
内訳…
イラスト図解一般:27時間30分
イラスト図解専門:20時間00分
らくらく突破一般:7時間10分
らくらく突破専門:3時間20分
らくらく突破実技:7時間
学科一般過去問 :14時間30分
学科専門過去問 :11時間
その他気象関連 :6時間30分
なんかやたら少ない気がしますが、記録してあるのはこれだけです。
間違えてほしくないのは、私は気象が大好きなのでもともと毎日気象庁のホームページを徘徊しています。「このデータってどうなっているんだろう?」という疑問から結構いろいろ調べていたりはしました。これは趣味なので勉強だと思っていませんが、明らかに良い方向に寄与したと思います。
以上が学科合格の記録です。
気象が好き/おもしろいという気持ちが大切です。無いなら落ちるんじゃないですかね(落ちるから無いというわけではない)。
これから試験を受けるという皆さんを応援しています。
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