第63回気象予報士試験 専門知識 問10
- 人参 走る
- 6月4日
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台⾵の⼀般的な特徴について述べた次の⽂(a)〜(c)の正誤の組み合わせとして正しいものを、下記の①〜⑤の中から1つ選べ。
(a) 台⾵の中⼼に近い領域の下層では、地表⾯摩擦の影響により中⼼に向かって吹き込む気流が⽣じ、その収束による上昇流が複数の積乱雲を組織化して、眼の壁雲を形成している。
(b) ⼀般的に海⾯⽔温が⾼いほど台⾵は発達しやすいが、海⾯付近のごく薄い層のみで海⽔温が⾼い場合、台⾵の強⾵による海⽔の混合や湧昇の影響で海⾯⽔温が低下し、台⾵の発達は抑制される傾向がある。
(c) 台⾵は、海⽔温が⾼く⼗分な熱と⽔蒸気を台⾵に供給できる環境が整っていれば、北上して傾圧性が⼤きな中緯度帯まで進⼊しても軸対称の構造を維持したまま発達することができる。
(a) 台⾵の中⼼に近い領域の下層では、地表⾯摩擦の影響により中⼼に向かって吹き込む気流が⽣じ、その収束による上昇流が複数の積乱雲を組織化して、眼の壁雲を形成している。
解答:正
難易度:★☆☆☆☆
摩擦があるのは下層です。摩擦が無いところでは基本的に素直にぐるぐる回っています。
摩擦があると、低気圧では中心に吸い寄せられるので、風が台風の中心で収束して上昇流となります。
問題文のままです。
(b) ⼀般的に海⾯⽔温が⾼いほど台⾵は発達しやすいが、海⾯付近のごく薄い層のみで海⽔温が⾼い場合、台⾵の強⾵による海⽔の混合や湧昇の影響で海⾯⽔温が低下し、台⾵の発達は抑制される傾向がある。
解答:正
難易度:★☆☆☆☆

台風が通過すると、海面下にある冷たい水と表面付近の水が混合されて、海面水温が下がります。
海面付近の薄い所だけが水温が高いのであれば、混合されると一気に海面水温が落ちて、台風の発達が抑制されるのは想像がつきますね。
(c) 台⾵は、海⽔温が⾼く⼗分な熱と⽔蒸気を台⾵に供給できる環境が整っていれば、北上して傾圧性が⼤きな中緯度帯まで進⼊しても軸対称の構造を維持したまま発達することができる。
解答:誤
難易度:★☆☆☆☆
んなわけあるか~い。。。
傾圧性が大きいということは強い西風が吹いています。
台風は鉛直シアが小さなところで発達できますが、偏西風帯では鉛直シアも水平シアも大きいので軸対象の構造を維持てきません。温帯低気圧に化けます。









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