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2026年 過去最強クラスのエルニーニョ現象で結局どうなるのか

  • 6 時間前
  • 読了時間: 4分

エルニーニョ現象発生へ

気象庁では、5月のエルニーニョ監視速報でこの先エルニーニョ現象となる可能性が90%であると発表しました。

どう考えてもエルニーニョ現象になるように見えますが、ここで90%というのが気象庁って感じです。まあ100は言い過ぎかもですが。。。


気象庁HPより


気象庁ではNino3指数(ペルー沖の海面水温の平年差の領域平均)を使っていて、この値を5か月移動平均したものが表示されています。


+0.5以上の状況が6か月間続くとエルニーニョ判定される感じです。

余裕です。


気象庁HPより


気象庁はNino3の領域を使っていますが、国によってはこれより西のNino3.4だったり、東のNino1とか2とか使っているみたいです。


今回は過去最強クラスのエルニーニョと言われ始めていますが、

直近のエルニーニョだった2023~2024年で+2.2℃

だいぶ強かった2015~2016年で+3.1℃

過去最も強かった1996~1997年で+3.6℃

となっています。




実際に予測を見ていっても、+3~+5℃というなかなかな予想がなされています。

過去最大かどうかは置いておいて、くそでかニーニョになることは間違いなさそうです。

なお、エルニーニョのでかさによってどのくらい影響が変わるか、というのは一概には言え無さそうです(でかけりゃ影響でかいとは限らない≒線形ではない)。


エルニーニョ=冷夏?



気象庁HPより


そしてエルニーニョ現象が発生しているときの特徴ですが、日本付近では冷夏になるという傾向があります。

特に西日本では過去に60%の割合で冷夏となっていて、暑くなった事例は20%になっています。


沖縄・奄美を除けば統計的に有意に冷夏となる傾向があるということになります。


エルニーニョ時の海面水温の回帰図



エルニーニョの時ってどんな感じの海面水温偏差になるの?というのがこれです。

もちろんペルー沖の海面水温は高いんですが、それに対応してインドネシアやフィリピン付近の海面水温は低くなっています。ついでに日本付近の海面水温も低くなる傾向があるようです。


エルニーニョのダイナミクス


で、「インドネシア付近の海面水温が低い」というのが冷夏にはわりと効いてきています。


海面水温が平年より低い→積乱雲が平年より発達しにくい

ということになります。


「熱帯の積乱雲の発達具合」によってほかの地域への影響がある程度決まるので、

インドネシア付近の海面水温が低い→対流活動が弱い→影響~

の流れは大切です。


PJパターンの模式図


Nitta 1987より


この図の場合は逆で、インドネシア付近の海面水温が「高い」場合ですが、この場合、

インドネシア付近で対流が活発

→北西側に低気圧偏差(松野ギル応答という)

→日本付近に高気圧偏差で暑くなる(ロスビー波)


エルニーニョの場合はインドネシア付近で対流が不活発なのでこれと逆になり、日本付近は低気圧偏差で太平洋高気圧が日本付近では弱くなります。その結果冷夏となります(もちろん他にもいろいろある)。


2026年はどうなる



ただ、今年は気象庁発表の季節予報によると、夏はしっかりと暑くなる予想です。

エルニーニョ→冷夏 が覆されるのかもしれません。


とはいうものの、2023年はエルニーニョ(の発達年)でしたが、くそ暑くなりました。


ここで気象庁の補足資料的なやつを見てみます。


気象庁HPより 番号は加筆


おい積乱雲発生多いとか言うとるやないかい(②,④)、となるんですが、あくまでインドネシア付近で言えばそうでもなさそうです(①)。


ただ、エルニーニョの暖水がかなり西まで伸びてくるということで(②らへん)、これによってその北西に低気圧偏差ができそうで、この分だけモンスーンによる西風が低気圧に向かって強く吹き込むみそうです(③)。

モンスーンが強く吹いた先には貿易風による東風が吹いていますので、この風のぶつかり合いも強くなって対流活動が活発になります(④)。


ということは、この④の北西では低気圧偏差になるので太平洋高気圧は弱くなり(⑤)、そのさらに北側では高気圧偏差になって太平洋高気圧の張り出しが強くなりそうです(⑥)。


結果的に日本付近の太平洋高気圧は張り出しが強くなるということで、猛暑が待っている予感…?


海面水温偏差の予想 7月



さらに、エルニーニョの時は日本付近の海面水温は低くなりがち、とはいったものの、今年はそうでもなさそうです。

というかここ数年ずっと高いんですが、2023年もエルニーニョなのに日本付近の海面水温が高いのもあり猛暑になりました。


これの効果がどれほどなのか、というのはまだ研究がありませんが、ある程度猛暑に対する影響はあるはずです。


てなわけでまあ暑いんすよ。どうせ。ははは。。。

エルニーニョ→冷夏の時代は終わった!というよりは今回のエルニーニョの場合は結構西にまで張り出してきているタイプなので、これによる影響なのだろうなという感じです。


みんな好き放題言っていますがダイナミクスを冷静に見てみるとこんな感じ…?(走る人参の主観)

といったところです。

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