釧路火災関連の観測完全復活へ
- 人参 走る
- 11月20日
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2022年2月25日に、釧路(釧路市益浦)の自動放球装置において火災が発生。
釧路では、GPSゾンデによる観測は令和4年2月25日21時の観測から止まっています。
『自動放球装置(ABL)により高層気象観測を実施している釧路高層気象観測点 は、障害により令和4年2月 25 日 21 時の観測からしばらくの間休止します。』
また、同型の装置を用いている輪島、潮岬、松江でも一時的に観測が止まりました。
火災から2か月後には松江で観測が再開されています。
『松江における高層気象観測について、点検が完了したことから、4月25日21時の観測から運用を再開します。』
5月11日には輪島、5月18日には潮岬で観測が再開しています。
『輪島における高層気象観測について、点検が完了したことから、5月11日21時の観測から運用を再開します。』
『潮岬における高層気象観測について、点検が完了したことから、5月18日21時の観測から運用を再開します。』
釧路でも(おそらく人の手で)観測が夏の間復活することに。
『釧路における高層気象観測について、暫定的に運用を再開することとし、7月1日から9月30日にかけて1日1回21時の観測のみ実施します。』
これで一件落着かと思いきや、2023年1月13日、今度は輪島の観測装置で火災が発生します。
当然、同型の潮岬、松江も再び止まります。釧路はABLで復活しているわけではないので止めるもくそもありません。
『自動放球装置(ABL)により高層気象観測を実施している輪島高層気象観測点は、障害により令和5年1月13日9時の観測からしばらくの間休止します。また、同型の装置を用いている2地点(潮岬、松江)についても、令和5年1月13日21時の観測から点検が完了するまでの間は高層気象観測を休止します。』
そういえば1月13日時点では「火災」とは言ってなかったんですが、ここで火災と発覚します。
冬ということで輪島では手作業の観測が復活します。松江と潮岬は引き続き休止です。
『自動放球装置(ABL)により高層気象観測を実施する輪島高層気象観測点は、1月13日に火災が発生したことを受け、同施設における観測を休止しています。 1月23日~2月28日にかけて現地に気象庁職員を派遣し安全を確保したうえで手作業による観測を実施することとしましたのでお知らせします。 なお、松江及び潮岬における観測は引き続き休止します。』
ちなみに、この1月23日のあたりというのが、いわゆる10年に1度レベルの寒波が来ているタイミングでした。
2023年夏は輪島・潮岬で手作業の放球がなされました。
『輪島及び潮岬における高層気象観測について、6月28日~8月28日にかけて1日1回09時観測のみ、一時的に観測を再開することとしますのでお知らせします。 なお、釧路及び松江については引き続き休止します。』
2023~24冬は輪島で手作業の放球がなされました。(松江もやりたくない…?)
『輪島高層気象観測点における高層気象観測は、令和5年1月13日より観測を休止していますが、令和5年12月19日~令和6年2月19日にかけて1日1回09 時観測のみ一時的に運用を再開することとしますのでお知らせします。 なお、釧路、潮岬及び松江については引き続き休止します。』
ところが、2024年1月1日に能登半島地震が発生し、輪島も甚大な被害を受けることとなります。
『輪島高層気象観測施設(GPSゾンデ観測)は、地震による機器調整のため、令和6年1月2日09時(JST)から欠測となり、観測データの配信を休止します。』
なお、地震からなんと4日後には再開します。
『輪島高層気象観測施設(GPSゾンデ観測)は、地震による機器調整のため、令和6年1月2日09時(JST)から欠測となっており、観測データの配信を休止しておりましたが、令和6年1月5日09時(JST)より配信を再開していますのでお知らせします。引き続き、令和6年2月19日にかけて1日1回09時観測のみ一時的に運用します(令和5年12月18日付お知らせ参照)。』
そしてついに、2024年5月に潮岬と松江の観自動放球装置による観測が復活します。(思えば2回目か)
『松江及び潮岬高層気象観測施設は、令和5年1月13日から自動放球装置による観測データの配信を休止しておりましたが、観測装置の点検が完了したことから令和6年5月23日09時から配信を再開します。』
その後も松江と潮岬でたまに機器障害を起こしつつも観測は継続。
釧路では気合の手作業放球が行われました↓
2024年夏(7月 24 日から9月 24 日)
2025年夏(7月 24 日から8月 31 日)
は1日1回09時のみ、作業員が手作業で放球していました。
また、大雨が予想される場合は21時にも観測が行われていました。
そんでもって冬は輪島で臨時の観測が行われました。
2024~25年冬(1月8日から2月28日)
1日1回09時観測のみ、気象状況に応じ21時観測を実施。
2025年11月、ついに釧路でも自動放球装置が復活、さらに年内に輪島も復活というお知らせとなりました。
『釧路高層気象観測施設は、出水期の手作業による観測を除き、令和4年2月25 日から観測データの配信を休止しておりましたが、自動放球装置(ABL)の更新整備が完了したことから令和7年11月19日09時から配信を再開します。 また、輪島高層気象観測施設は、出水期及び厳冬期の手作業による観測を除き、令和5年1月13日から観測データの配信を休止しておりますが、ABLの更新整備を行い、本年中に観測を再開する予定です。』
~~~時系列~~~
2022年2月25日 釧路の自動放球装置で火災発生、輪島・松江・潮岬観測停止
2022年4月25日 松江で観測再開
2022年5月11日 輪島で観測再開
2022年5月18日 潮岬で観測再開
2022年7月1日 釧路手作業放球(~9月30日)
2023年1月13日 輪島の自動放球装置で火災発生、潮岬・松江観測停止
2023年1月23日 輪島手作業放球(~2月28日)
2023年6月27日 輪島・潮岬手作業放球(~8月28日)
2023年12月19日 輪島手作業放球(~2月19日)
2024年1月1日 能登半島地震発生
2024年1月2日 輪島手作業観測も欠測
2024年1月5日 輪島手作業復活
2024年5月23日 潮岬・輪島で観測再開
2024年7月24日 釧路手作業放球(~9月24日)
2025年1月8日 輪島手作業放球(~2月28日)
2025年7月24日 釧路手作業放球(~8月31日)
2025年11月19日 釧路観測再開
2025年?? 輪島観測再開






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