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第63回気象予報士試験 一般知識 問1

  • 執筆者の写真: 人参 走る
    人参 走る
  • 2月3日
  • 読了時間: 2分

更新日:5月11日

(a) 対流圏内において、窒素、酸素、アルゴンの3種類の気体が乾燥空気に占める比率(体積比)は、99.9%以上となっている。
(b) 高度80km以下では、乾燥空気の平均分子量は高度によらずほぼ一定である。
(c) 対流圏の空気の平均分子量は、水蒸気の混合比が大きいほど大きくなる。


(a) 対流圏内において、窒素、酸素、アルゴンの3種類の気体が乾燥空気に占める比率(体積比)は、99.9%以上となっている。

【解答】正


【解説】

体積割合において、


窒素  :78.1%

酸素  :20.9%

アルゴン:0.93%


となっており、窒素+酸素で約99%です。

さらにアルゴンを入れれば99.9%を越えますね。


99.9%と言われるとそんなにいかない気もしてきますが、まぁ覚えてしまうのがよさそうです。


因みに、

二酸化炭素は0.03%

です。


実はかなり少ないです。これも覚えちゃいましょう。


(b) 高度80km以下では、乾燥空気の平均分子量は高度によらずほぼ一定である。

【解答】正


【解説】

80kmといえば中間圏界面ですね。さすがに覚えましょう。


平均分子量は、組成が変わらなければ変わりません。

そして対流圏から中間圏までは大気の組成はだいたい同じです。


因みに、それよりも上層では、軽い分子(水素やヘリウム)が多くなります。


以上、正でした。


(c) 対流圏の空気の平均分子量は、水蒸気の混合比が大きいほど大きくなる。

【解答】誤


【解説】

有名な話です。


それぞれの気体の分子量は


窒素  :28 (Nが14なので)

酸素  :32 (Oが16なので)

アルゴン:40

水蒸気 :18 (Oが16、Hが1なので)

です。


窒素が気体の78%くらい、酸素が気体の21%くらいを占めるので、

気体の平均分子量というのは28.97くらいになります。


そこに水蒸気(分子量18)が入ってくるわけですから、分子量は小さくなります。


感覚と逆かもしれませんが、湿潤空気のほうが乾燥空気よりも単位体積当たりでは重たいです。

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